道路との高低差のある土地
住宅地図や公図などの紙資料だけを見ていると意外に見落としてしまうのが、道路との高低差のある土地です。地図上は、道路と接していて問題なく利用できるかのように見えますが、実際に現地に足を運んでみると、とても、利用できない高低差であることもあります。もちろん、高低差があれば何でも・・・というわけではなく、付近の宅地の利用のされ方(住宅地などでは、道路よりも若干高い方が価値は高まります。)に比べて検討する必要があります。
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傾斜地・凹凸のある土地
土地が傾斜していれば平坦にするための造成費が必要になります。凹凸があれば、こちらもやはり平坦にするための土盛りや造成費がかかります。こういった費用をあらかじめ、見越して土地の評価をすることが可能です。
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騒音・振動の甚だしい土地
騒音や振動は、仮に売買をする場合には、その価格決定に大きな影響を及ぼします。路線価においても、基本的には、このあたりの事情は折り込み済みと考えられます。しかし、中には、まったく考慮されていない場合もあります。高速道路や幹線道路、線路沿いの騒音などが対象です。
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日照阻害のある土地
まわりを高い建物で囲まれていて、建築基準法にも規定する日照に影響が出るような場合には、相続税の財産評価上も考慮することが可能です。あくまでも近隣の利用状況に比べて「著しく」利用が制限・価値が下落している場合には適用します。
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臭気・忌み等のある土地
お隣にお墓があったりすると、「かえって価格が安くなって有難い」と気にされない方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は、できれば避けたい忌み施設です。過去には、付近に墓地や送電線(電力会社の地役権設定がある場合は別の減額要素)、工場、養豚場、大きなごみ処理施設がある場合に適用しています。