最近、相続の分野で耳にすることが多くなった言葉に「相続コーディネート」という言葉があります。
今までは、ご相続人と各分野の専門家が、個別に契約をし、仕事を進めることが一般的でした。
しかし、これでは、専門家同士の横の連携をご相続人ご自身が行うことになります。
複雑な事情をしっかりと把握し、適切な判断を求められる今の時代の相続には、決して対応できるものではありません。
ご相続の成功のためには、各分野の専門家の横の連携が何よりも求められる時代となっています。
そんな事情を踏まえて、最近は、ご相続人のお気持ちやご希望を正しく反映するために、「相続コーディネート」についてのご相談も増えています。
私は、税理士ですから「相続税」が専門です。
相続の手続きがすべて終わってから、税金のご相談をいただくことが多くあります。
その中には、相続手続きの中で税金の知識がまったく生かされずに遺産分割協議が完了してしまっているケースも多く見受けられます。
いざ、税金の計算をする段になって、「こうすればもっと税金は安く済んだのに、、、」と思っても後の祭りです。
むしろ、「不安をあおらないように」「後悔していただかないように」と言葉を飲み込む選択もします。
こんなことですら、専門家同士の横の連携がうまくいっていなければ、起き得るのです。
相続税のご負担の有無にかかわらず、ご相続を成功に導くために、そのチームの中心的役割を担うのが「相続コーディネート」です。